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白人優位に怒る米国社会 「人種超え連携」日系人団体も抗議イベント

 【ワシントン田中伸幸】第2次大戦中の米国で強制収容された日系人らが6日、トランプ政権の不寛容な移民政策への抗議集会をインターネット上で開いた。白人警官による黒人男性暴行死事件を機にマイノリティー(人種的少数派)への差別や抑圧が改めて問題化する中、集会には多様な人種の市民が参加。「不公正な社会を変えるため連帯して行動しよう」と誓った。

 集会は7日まで。企画したのは市民団体「ツル・フォー・ソリダリティ(団結のための折り鶴)」。難民認定を求めて流入した人々を、親子を引き離して拘束するなど人権侵害が指摘されるトランプ政権の移民政策は、人種差別に根差した日系人強制収容に通じるとして昨年、抗議活動を始めた。

 終戦から75年の今年は、首都ワシントンのホワイトハウス前で大規模集会を予定したが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でネット集会に変更した。

 6日は黒人暴行死事件も踏まえ、日系人や黒人、先住民族などさまざまな人種のパネリストが意見表明。約2千人が視聴した。白人中心の社会構造を解消するため、11月の大統領選を念頭に「人種を超えて連携し抗議の声を上げ続ける」という意見が相次いだ。

 7日はホワイトハウス周辺など全米7カ所で、希望の象徴として折り鶴を掲げて抗議活動し、その模様をネットで中継する。

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